台風の進路の決定要因

こんばんは。台風について知るシリーズです。

今年は台風の進路が奇抜なことが多く、特に先月の台風12号は東から西に進むという異例のコースを辿りました。

台風12号の予想進路

なぜ台風12号はここまで異例のコースを辿ったのかを解説するために、前回はそもそも台風とは何なのかについてまとめました。

台風とは特定の場所に存在する風速の強い熱帯低気圧

今回はタイトルの通り、台風の進路はどのように決まるのかをお話します。

ところで、前回記事を書いた8月9日時点で台風13号が関東の東に、台風14号が沖縄の南にありました。

その時から約1週間が経ったわけですが、なんと既に台風19号まで発生しました!

たった1週間で台風15〜19号の計5個も発生したことになります。

ちなみに台風19号は日本のはるか南で発生し、現在北上中、週明け以降影響が出てきそうです。

台風の発生個数について語り出すと長くなりそう、というか長くなったので別記事にします笑

台風の進路

それでは本題に戻りましょう。

まずは中学校の理科の復習、台風の基本的な進路について復習しましょう。

下図は月別の教科書通りの進路図です。

例えば6月上旬頃に日本の南を通過した台風5号は、上図の6月(点線)のものに似た経路になっています。

最近だと先月下旬に沖縄に接近した台風10号は、上図の7月のものと大体同様です。

この台風に関しては以前の記事(夏の台風は厄介者)でも触れており、そこで割と突っ込んで説明しています。

その時に使った天気図が分かりやすいので再掲しておきます。

以上の例のような、教科書的な進路になる要因は主に3つあります。

①貿易風(北緯5〜20°辺りの上空で一年中吹いている東風)

②太平洋高気圧(太平洋上に一年中存在する高気圧)

③偏西風(北緯35〜50°辺りの上空で一年中吹いている西風)

実は、台風自身は周りに強い風をもたらしますが、自分自身で動くことは出来ません

なのでどの台風も、上記3つがもたらす風によって下図のように運んでもらっています。

※一部加工

特に日本付近では②や③の位置関係で台風の進路がおおよそ決まります。

少なくとも天気図で②の位置はある程度分かるため、何となく今後の進路が見えてくることも・・・あったら良いのですが。

台風の進路の決定要因が②と③だけだったとしても、台風の進路予想は難しいです・・・

なぜなら、貿易風や偏西風の位置、台風や太平洋高気圧の勢力は刻一刻と変化しているからです。

いわゆる変数が多すぎて、予想に予想を重ねてさらに予想している状態になってしまうわけです。

また、これらの要因が独立しているならまだしも、例えば台風と太平洋高気圧の勢力はある程度相関があったりします。

難しく言うと、条件付き多変数関数を扱っているわけですね(理系っぽい笑)。

まあ自然が相手なので当然といえば当然ですが。

少し話が逸れてきましたので、ここで台風の進路がどのように決まるのかの答えをまとめます。

台風の進路は①貿易風②太平洋高気圧③偏西風次第

(主要因は以上の3つ)ということです。

そして世の中には必ず例外があるんです!その最たる例が先月の台風12号です。

それを次回解説していきます。

to be continued…

次回→執筆中

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