「日本の気温今と昔」第8話(検証6:最低気温を深掘り)

こんばんは。日本の天気今と昔シリーズ第8話です。

前話→「日本の気温今と昔」第7話(検証5:最高気温を深掘り)

気がついたら1ヶ月以上空いてしまいました・・・

季節もすっかり秋に入りもはや過去の話題かもしれませんが、そこは気にせずにいきます!

さて、前回は「最高気温」に関して深掘りした結果、最高気温帯を細分化した日数を比較することにより、現在の方が暑いという結論を導くことができました。

今回は「最低気温」に関して以下の視点から今まで以上に深掘りしていきます。

最低気温の気温別日数

最低気温の年別最頻出気温

7・8月最低気温の年別最高・最低記録

これまでの検証からも最低気温は 顕著にデータとして出ると思うので、そういう意味ではかなり期待しています。

ただし、この記事で取り扱っている「最低気温」とはあくまでも一日の中の最低気温であって朝晩の気温とは必ずしも違う点だけ留意して下さい。

※この記事は気象庁のホームページよりダウンロードしたデータ(名古屋の7・8月の最高気温・最低気温)を元にExcelを用いてグラフを作成しています。

URL:https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.php

検証6:最低気温を深掘り

①最低気温の気温別日数

2℃刻みで以下のように分けました。

20℃未満(青) 20℃以上22℃未満(水色) 22℃以上24℃未満(黄緑)

24℃以上26℃未満(黄) 26℃以上28℃未満(橙) 28℃以上(赤)

このように(虹色っぽく)色分けして棒グラフにしたものが以下です(7・8月は計62日なので各年の日数の合計は必ず62日になります)。

データが多いため、前期(1923〜70年の48年間)と後期(1971〜2018年の48年間)に分けました。

最高気温のときは微妙でした。

しかしコチラは予想通りというか、予想以上に顕著に変化が現れています。

特に橙と赤の頻度が前期と後期であからさまに違います

また、最高気温では前期の中にも極端な年は存在しましたが、それすら見受けられません。

第5話(検証3:夜も暑い)での「熱帯夜日数の増加」に関してさらに深掘りしているのと同じで、やはり明らかに最低気温の高温化が進んでいます。

②最低気温の年別最頻出気温

今回は先のグラフで分かりやすい結果が得られました。

さらに今回も前回同様、7・8月で一番日数の多い分布帯に関する折れ線グラフを作ってみました。

縦の目盛りを「24℃以上」などとする技術が無かったので、

0:20℃未満 1:20℃以上22℃未満 2:22℃以上24℃未満

3:24℃以上26℃未満 4:26℃以上28℃未満 5:28℃以上

と数値変換してグラフにしました(日数が同値の場合は数字の大きい方)。

もはや当然のごとく近年のほうが3や4(最低気温26℃以上)の頻度が多い

正直言わずもがなのグラフですね。

しかしここまでとは・・・

③7・8月最低気温の年別最高・最低記録

もはやこれ以上のデータが必要無いと思えるほどの結果は出ています。

ですがここではさらに、年別の「7・8月最低気温」のMAX・MINをグラフにしてみました。

直線は近似直線です。

まあ当然の結果なのでもう何も言いません。

結論

誰が見ても次が言えると思います。

今と昔の気温を比較するなら「最低気温」が最強!

最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた!

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