こんばんは。
昨夜は台風20号の影響で西日本を中心に大荒れの天気となりました。
北日本では明日までは台風の影響が残りそうですが、西日本では台風一過で快晴!!
・・・とは今回に限ってはすんなりならないようです汗
いくつか要因はありますが、やはり今回は台風がダブルだったことが大きな要因です。
少し見にくいですが、台風19号は火曜日に奄美大島を通過し朝鮮半島の方へ進んでいました。
その間に台風20号が追い抜く形になり、8月24日(金)12時現在では共に日本海にあります。
強風域(黄色い円、風速15m/s以上)がここまで近づくのは珍しいです。
さて、詳しくは省きますが、台風の南側は南風が吹いています。
さらに今回はダブルなのでより強い南風になっています。
一方、台風の経路の東には太平洋高気圧があり、高気圧の西側も南風が吹いています。→台風と太平洋高気圧の位置関係については「台風の進路の決定要因」
つまり現在、日本に南風をもたらすものがトリプル!
ここで8月24日(金)9時の実況天気図。分かりやすい気圧配置になってます。
トリプルパンチによってもたらされる、暖かく湿った空気は日本の山々とぶつかって上昇し雲になります。
そのため、太平洋側を中心に台風が過ぎた地域でも雲が取れず、台風一過の晴天とはならなかったわけです。
この記事を書いている間に、台風20号は温帯低気圧に変わりました。→台風と温帯低気圧の違いについては「台風について知る」
今後は台風から変わったダブル温帯低気圧によって北日本や北海道で大雨の恐れがあります。
一方他の地域に関しては、ダブル台風の影響の余波と言えばよいでしょうか、太平洋高気圧の影響で早ければ明日から晴れて暑くなりそうです。
なぜ台風の影響の余波なのか。
それは、時に台風が太平洋高気圧を強めるからです。
※ここで詳しく語るには惜しい内容なので、詳しくは台風について知るシリーズに譲ります。
今回のダブル台風、勢力最盛期には共に950hPaまで発達していました。
太平洋高気圧を強めるには十分の勢力です。しかも2つとも。
ダブル台風によって強まった太平洋高気圧が、今後は台風の抜けた何もない日本へ張り出してくるわけです。
予想天気図を見てみましょう。
出典:https://www.jma.go.jp/jp/g3/
分かりやすいですね。
「気づけば秋の空気」の天気図と比べても、高気圧の中心が日本に近いです。
とはいえ、時期としてはもう夏の終わり。
季節はやはり着実に進んでいるようで、夏と秋の空気の境目である「秋雨前線」が天気図に現れています。
台風によって一時的に強まった太平洋高気圧も週明けには引っ込んで、来週は全国的に天気が崩れる予想になっています。
こうしてみると台風は直接的にも間接的にも日本の天気を相当左右していることが分かりますね。
今後の天気も発生した台風の状況次第でガラリと変わるということです。
9月はまだまだ台風シーズンなので要注意です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた明日。