こんばんは。
今週末は3連休ですが、あまり晴天は期待できそうにありません。
その原因は台風22号・太平洋高気圧・秋雨前線のトリオ。
日本のはるか南にいる猛烈な台風22号が、太平洋高気圧の勢力を強めるため、秋雨前線の活動が活発になる。
よって秋雨前線が停滞している地域では雨が続きそうです。
ただし、前線からも台風からも遠い北海道・九州南部・沖縄本島では晴れそうです。
猛烈な台風22号
早速ですが、9月13日(木)23時30分現在の衛生画像をご覧ください。
ハッキリとした目を持った台風が見えますか?
範囲が広いのでトリミングしてみましょう。
これは現在フィリピンのすぐ東にある台風22号です。
13日21時現在、中心気圧は905hPaで「大型・猛烈な」台風となっています。
先週関西を中心に被害を出した台風21号の最盛期が915hPaなので、中心気圧だけ見れば台風22号はそれを上回っています。
ここまで勢力が増すと、台風の中心付近では上昇気流が非常に激しくなります。
台風によって巻き上げられた空気は積乱雲となり激しい雨を降らせるわけですが、さらに上昇すると空気は乾燥していきます。
その上昇した乾いた空気が太平洋高気圧のエネルギー源となるわけです。
太平洋高気圧の勢力が増す
高気圧は下降気流、上空の空気を地上へ吹き降ろしています。
つまり台風が沢山空気を巻き上げるので、吹き降ろす空気も沢山あり太平洋高気圧が勢力を強くするわけです。
太平洋高気圧が吹き降ろす風は元々は乾いた空気です。
しかし太平洋高気圧の真下は普通海の上なので、上空から降りてきた空気は海上で徐々に水蒸気を蓄えていきます。
湿った暖かい空気の出来上がり。
その風の行き先にあるのが日本列島や秋雨前線です。
秋雨前線の活動が活発化
梅雨前線もそうですが、停滞前線のエネルギー源は湿った暖かい空気です。
下図は13日21時現在の実況天気図に加筆したものです(https://www.jma.go.jp/jp/g3/)。
秋雨前線の北は秋の空気、南は夏の空気でそのせめぎ合いが活発になればなるほど前線付近では大雨になります。
特に前線上は大雨になりやすいので、天気図を見て前線がどの位置にあるかは非常に大事になってきます。
ここで明日の天気予報と予想気温を見てみましょう(https://www.jma.go.jp/jp/yoho/000_telop_tomorrow.html)。
ハッキリと秋雨前線による天気の境目が分かります。
また、雨が降るにもかかわらず、金沢や西日本では気温が高めです。
これは湿った暖かい空気(夏の空気)が入ってくる側ということです。
逆に名古屋や関東では気温は低めです。
これは湿った涼しい空気(秋の空気)が入ってくる側ということです。
しかし当然ながら、これらの予想は前線の位置が少しでもズレるとかなり変わってしまいます。
この辺りがこの時期の天気予報の難しいところです。
個人としては天気図も駆使しながら、最新の情報をこまめに手に入れるよう努めましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた明日!