読書「ストーリーとしての競争戦略」感想

こんばんは。

今日も気温がぐんぐん上がって、岐阜県多治見市では今年だけで40℃超えが3回目だそうです笑

昔も40℃超えはありましたが、1年に複数回というのはなかなか無かったことだと思います。

詳しくは「日本の気温今と昔」シリーズで触れようと思います。

↓「日本の気温今と昔」記事一覧↓

第1弾:日本の気温今と昔

第2弾:続?・日本の気温今と昔

第3弾:続・日本の気温今と昔(検証1:平均気温)

以後続く・・・

さて、本日は1冊の本をご紹介します。

ストーリーとしての競争戦略 ー優れた戦略の条件 著:楠木 建

この著書は、経営戦略としてよく耳にする「ベストプラクティス」だとか「テンプレート」などについて詳しく解説し、いわゆる「べき論」を展開するという、ありきたりな内容ではない。

著者の経験や実際に存在する会社の経営戦略を踏まえ、その戦略が上手く回る要因を可能な限り抽象化することによって辿り着いた、より一般的に活用できる戦略論が語られている。

この著書は、著者の主張が抽象的であるがゆえ、経営者の言葉を引用したり、具体的な事例に沿って説明がなされていたり、なるべく分かりやすく綴ってある。

著者のくどさ(著者談)も相まって、相当なページ数にはなっているが、それはすなわち読み応えがあると言っていい。

ある会社にとっての正しい経営上の選択が、別の会社にとってはその選択が悪手になってしまうことはありがちだ。

また、成長している会社の仕組みを真似たからと言って、真似た会社が同じように上手くいくとは限らない。

このような事は感覚的には分かっているが、それが本当のところ、なぜそうなってしまうのか。

この辺のウヤムヤが「ストーリー」という観点で考えることによって、明確に言語化されている。

さらにこの著書の優れているのは、競争過多な分野でさえも発揮できる術を与えてくれているところだ。

例えば、今後伸びるであろう分野が分かれば、先行者利益を手に入れられる。

しかし仮にそれが事前に分かるのならば、この著書を始めとする多くのビジネス書は一切不要のはずだ。

しかし実際のところ、この手の著書はごまんとある。

つまりだれも未来など正確に予測出来ないし、無駄だということだ。

この著書はそのような一発逆転、宝くじを当てるかのごとく戦略ではなく、ある意味で地に足の着いた現実的な戦略論を展開している。

だからこそ、競争する分野の過多に関係なく発揮できる戦略論となっているのだ。

これまで経営に苦労している経営者や、会社の戦略に携わっている方々には、もちろん読むに値するとオススメする。

また、就活生にもオススメだ。

この著書を読むことで、今後成長する会社を見極める目を身につけられる。

無論、上記以外の方にも是非読んでもらいたい一冊である。

最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた明日!

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