こんばんは。
まだ9月ですが今年発生した台風を全て振り返りつつ、特徴的な進路を辿った台風について深掘りしていこうと思います。
<目次>
・台風1〜4号(1/3〜6/8)・・・日本のはるか南で発生、年の早い時期らしい進路
・台風5〜10号(6/8〜7/23)・・・太平洋高気圧の強まりと梅雨明け、徐々に発生数も増加
※台風経路図→https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/route_map/bstv2018.html
※天気図→https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/hibiten/index.html
※一部加工しています。
台風1〜4号(1/3〜6/8)
左上:台風1号(1/3〜4)、右上:台風2号(2/11〜13)、左下:台風3号(3/25〜4/1)、右下:台風4号(6/5〜8)
日本の南・フィリピン〜台湾と同緯度の辺りで発生し、西または東に進む、年の早い時期にはままある進路で特筆すべきところはありません。
台風5〜10号(6/8〜7/23)
左:台風5号(6/8〜11)、右:台風6号(6/15〜17)
日々高気圧の形も勿論変わっていくのであくまでもイメージですが、台風の経路図を見ても高気圧が徐々に西に強まっているように見えます。
ここで天気図を見てみましょう。
左:6/16(土)9時の実況天気図、右:6/23(土)9時の実況天気図
境目はやはりイメージですが、やはり高気圧が西へ張り出してますね。
ちなみに右図6/23(土)に沖縄県が梅雨明けしました。
左:台風7号(6/29〜7/4)、右:台風8号(7/4〜11)
西へ張り出していた高気圧は徐々に北へも張り出し、7/9(月)には広い範囲で梅雨明けの発表がありました。
ちなみに関東では6/29(金)という異例の速さ(過去最速・暫定)で梅雨明けが発表されました。
左:6/30(土)9時の実況天気図、右:7/9(月)9時の実況天気図
台風の経路図を見ても実況天気図を見ても、例年より早く季節が進んでいる印象。
特に6/30の天気図は典型的な梅雨明けの天気図です。
ただし関東以外では梅雨明けとはならず、逆にその1週間後には西日本で豪雨に見舞われました。
確かに梅雨末期には起こりやすいですが、近年は日本のどこかで毎年豪雨被害が出ている気がします。
左:台風9号(7/17〜19)、右:台風10号(7/18〜23)
依然として太平洋高気圧が勢力を維持しています。
特に7/23(月)は台風10号の影響もあるのか、埼玉県熊谷市で日本史上最高の41.1℃を記録した日でした。→台風10号
左:7/17(火)9時の実況天気図、右:7/23(月)9時の実況天気図
典型的な夏の天気図です。
高気圧の中心が日本のすぐ近くにあり、今年の全国的な記録的猛暑も納得です。
と、ここまではほぼ教科書通り(下図:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-4.html)の経路を辿っていた台風。
また徐々に発生数も増えてきました。
ただあえて指摘するとしたら、発生場所がフィリピンに近い位置(例年より西にずれている)のものが多いことが気になる。
そして、日本では相変わらずの猛暑の中、太平洋高気圧が徐々に分裂しているような・・・
その兆候はすぐに台風11号で証明されることに。
そして前代未聞のコースを辿った台風12号へ・・・
to be continued…
→まだ9月だけど2018年の台風を振り返る(第2部:台風11号〜)