こんばんは。日本の天気今と昔シリーズ第5話です。
前回投稿から2週間近くが経ってしまいました。
その間に台風について知るシリーズも始めました笑
→第1話「台風について知る」、第2話「台風の進路の決定要因」
しかも日本の今と昔の暑さをノロノロ比較していたら、秋の空気がやってきてしまいました笑
とはいえちゃんと最後まで考察していきますよ!
さて、実は前回、猛暑日しか考察してなかったので、今回は真夏日および熱帯夜について考察します。
前回から日がたっていますが、折れ線グラフは前回のものを再掲します。
※ここまでの流れなど詳しくは前回記事をご覧ください。
検証2:真夏日・熱帯夜
早速ですが前回の折れ線グラフを再掲します。
※2018年は8月5日までの暫定、猛暑日日数は真夏日日数に含めない、各指標の最高は期間内のもの
このグラフを見て、前回は以下の3点を指摘しました。
①猛暑日日数は1994年以降は明らかに増えている(ただし、1990年頃以前も2桁前後の年はある)
②真夏日日数は微減
③熱帯夜日数は1980年頃から明らかに増えている
①に関しては前回考察したので、今回は②と③を簡単に考察します。
②真夏日日数
猛暑日日数を真夏日日数に含めていないため、猛暑日が増えて相対的に真夏日が減っています。
特に最近の傾向は、猛暑日が少ない年は真夏日が多く、その逆もしかりという感じです。
それが顕著に現れているのが1995年と2017年です。
1995年は(今年を除くと)猛暑日が真夏日より多い唯一の年になっている一方、2017年は猛暑日が3日と少なかったため、真夏日は1960年7・8月以降最多となっています。
今ふと思ったのですが、縦軸・横軸をそれぞれ真夏日日数・猛暑日日数にして散布図を作ったら、昔は正の相関が、近年は負の相関が見られそうですよね。
これは次回考察してみましょう。
肝心の真夏日日数ですが、これは前回の猛暑日日数と同じ論法で、日数だけでは何とも言えません。
③熱帯夜日数
真夏日も猛暑日も、結局1860年代ですら現代と同じくらいの日数はあったりするので、あまり比較にならなかったです。
ところが熱帯夜日数は流石に一目瞭然と言っても良いのではないでしょうか。
正直このデータを記録していた時から、最高気温よりも最低気温の方が傾向が顕著だと感じていました。
熱帯夜についても確かに前回のような論法は通用するかもしれませんが、それにしても日数が違いすぎますから。
1976年以前は2桁日数は珍しく、1977年以降は2桁が当然、2000年以降に至っては20日以上の年が当然のようにあります。
2倍以上の違いは流石に小手先の論法では無視できません。
検証3:熱帯夜と平均気温
ここで、検証1と合わせ技を使いたいと思います。
つまり、熱帯夜と平均気温の関係を見ていきます。
※熱帯夜=日最低気温が25℃以上は本来の定義とは異なる、2018年は8月17日までの暫定、平均気温は7月のみ
と、グラフにしたは良いんですけど、これ必要なのか?笑と思ってしまいました。
それでも視覚化してみると、昔より熱帯夜が多い→今の方が暑い、という論理は良さそうです。
ということで今回の結論!
熱帯夜の多い現在の方が昔より暑い!
少なくとも昔より寝苦しい夜は増えてると思って良いでしょう。
個人的には、朝晩も暑いのは結構大きいことだと思います。
次回予告
結局昼間暑くても、朝晩が過ごしやすいことって大事だと自分は思っているので、次回は熱帯夜ではなく逆に涼しい気温日数について考えていきたいと思います。
もう一つはおまけで、猛暑日と真夏日の散布図に関しても触れていく予定です。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた次回!
to be continued…