注:この記事で紹介している数値等はあくまで過去のデータに基づいたものです。今後も必ずそうなるという保証をするものではありません。
こんばんは。重賞競馬の過去データを紹介・分析するシリーズです。
いままで当たらない競馬予想シリーズでも、Pythonでスクレイピングしたデータを小出ししていました。
それをシリーズ化してしまおう、というものです。
第3弾「単勝1〜6人気(対抗まで)の同時複勝率」
前々回は単勝人気別での単勝率・連対率・複勝率を見ていきました。
しかし別々の率を掛け合わせても、例えば1・2番人気が同時に複勝圏内に入る確率(ここでは「同時複勝率」と呼ぶことにします)が求められるわけではない事も同時に分かりました。
前回は単勝1〜3人気、すなわち本命ゾーンのみのそれを直接計算した結果をご紹介しました。
今回は単勝1〜6人気、いわゆる対抗ゾーンも含めたデータを紹介します。
ちなみに組み合わせ総数は20(3組)+15(2組)+6(1組)=41通りあり多いです。
また、例えば1・2・4人気と1・2・5人気の確率を比較する意味もない気がします。
そのため、「1〜3人気から2頭・4〜6人気から1頭」などとまとめました。
組合せ | レース数 | 同時複勝率(%) | |
---|---|---|---|
A | 1〜3人気2頭 4〜6人気1頭 | 397 | 21.55 |
B | 1〜3人気1頭 4〜6人気2頭 | 183 | 9.93 |
C | 1〜3人気1頭 4〜6人気1頭 | 449 | 24.38 |
D | 4〜6人気3頭 | 6 | 0.33 |
E | 4〜6人気2頭 ※Bを含まない | 62 | 3.37 |
F | 4〜6人気1頭 ※A・Cを含まない | 104 | 5.65 |
※2003年〜2017年に開催された平地重賞(GIII・GII・GI)全1842レースが対象
例えばAに含まれるパターンは「1・2・4人気」や「1・3・6人気」など。
あるいはCに含まれるパターンは「1・4・7人気」や「3・5・10人気」など。
個人的に意外だと思ったのは、AよりもCの方がやや多い事実です。
これは、4〜6人気のうち1頭が複勝圏内の時、同時に1〜3人気が2頭くるよりも、1〜3人気で1頭・7人気以降で1頭の方が多い、ということです。
また、AとCを合わせると約46%あります。
これは前回のデータと比較すると、2人気の複勝率約45%とほぼ同じです。
当然ながら2人気よりも4〜6人気が絡む方がオッズは高い傾向にあります。
なので同じ確率ならば、4〜6人気から1頭軸を選び、残り2頭は4〜6人気以外から選ぶ方法も面白いかもしれません。
ただし、4人気軸+5人気軸+6人気軸の3パターンを同時に購入する必要はあります。
ここで購入点数に関して深掘りしておきます。以下は出馬数が18頭の場合です。
(普通)
2人気1頭軸は136通り
4〜6人気1頭軸かつ残り2頭は4〜6人気以外の場合は3×105=315通り
(1〜3人気から必ず1頭以上選ぶ場合)
2人気1頭軸は31通り
4〜6人気1頭軸かつ残り2頭は4〜6人気以外の場合は3×(36+3)=117通り
太字が先程確率が同等だと紹介した購入方法です。
2人気1頭軸には1・2・3人気という超鉄板の組合せが含まれるのでオッズが低くなりがちです。
なら組合せも少なく相対的にオッズの高い方が良さそうですよね。
実際、前者の過去の3連複の配当総和は125760.2、平均配当は151.5。
対して後者の過去の3連複の配当総和は126333.0、平均配当は149.3。
若干後者の方が低かったですが、購入点数を比較すればどちらがお得かは一目瞭然ですね。
一度試されてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた次回。
→第4弾