こんばんは。天気の予報と解説シリーズです。
何やら今日は外が涼しく感じられました。
なんだかんだ8月も残り半分、あれだけ暑かった夏も終わりが近づいているといった具合でしょうか。
天気図を見れば誰でも一発で分かるので、今日はそこを解説します。
天気図の出典はコチラ→https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/wxchart/quickmonthly.html?show=201808
8月13日21時
夏らしい天気図だと言いたいところですが・・・
台風15号の位置を見ると分かるんですが、夏の主役の太平洋高気圧はあまり張り出してはいないみたいです。→台風と高気圧の関係など詳しくは別記事で
高気圧の中心も日本のはるか東です。
そのため日本には湿った空気が送られやすい状態になっています。
一方で北の方には前線があります。
これは夏と秋の空気の境目にできる秋雨前線です。
最近の台風や熱帯低気圧によりかなり北の方に押し上げられています。
前線の南側はまだまだ夏の温暖湿潤な空気のかたまりというわけです。
今週の初め頃に頻発した雷雨はこれらが影響しています。
お盆の天気(18/8/11〜17)【北海道・東北地方】では台風14号がどうたら述べてましたが全くの見当違いでした笑
北海道の予報分をよくよく見ると「前線」というワードはあるため、読めなくはなかったですが・・・
8月14日21時
日本の緯度付近は温帯のハズなのに、熱帯低気圧(台風含む、詳しくはコチラ)が4つもあります。
日本付近は熱帯の空気の中ということですね。
また太平洋高気圧の中心がさらに東に移り、とうとう天気図の外へ。
逆に北の方には秋の空気を持つ高気圧が強まり、秋雨前線も少し南下しています。
前線のエネルギー源である温暖湿潤な空気は、次から次へとやってくる台風や熱帯低気圧によってもたらされるこの状況を考えれば、前線付近では局地的に大雨となることは明らかです。
特に台風と前線が絡むと非常に厄介となります(詳しくはコチラ)。
8月15日21時
沖縄にあった熱帯低気圧は台風18号になり、ちょうど湿った空気の通り道となっていた南西諸島では大雨に。
一方熱帯低気圧により活動が活発な秋雨前線の影響で東北北部でも大雨に。
また今の2地域の直線上でも局地的な雷雨に。
夏らしい晴天はどこかへ行ってしまったようです。
そのかわりジメジメとした何とも言えない曇天がやってきたという感じです。
その中でも秋雨前線は着実に南下しています。
絶え間なく台風は来れど太平洋高気圧は弱いままなんですね。
8月16日21時
前線上に低気圧が出来たら南下するのはあっという間です。
もはや秋の天気図と言われても疑いません。
台風18号を中国大陸へ押し出してしまうくらい、北にある高気圧は強いことが伺えます。
この高気圧は北からやってきているので、当然ですが涼しく乾いた秋の空気を持っています。
日本付近はこれまでに相当暖められているため、晴れたら気温は上がるものの、特に朝晩は空気が乾いている分、涼しさを感じると思います。
とはいえまだ8月。
この涼しさを壊す要因が既に南の方に待機しています。台風19号です。
良くも悪くも、季節を狂わしてしまうほどのパワーが台風にはあるので、台風19号次第ではまた夏が戻ってきて秋が遠ざかるかもしれません。
逆に夏を終わらせる場合もありますが、今回はどうでしょうか。
とにかく今週末までは朝晩は秋を感じられそうです。
日々の変化を天気図で見ていくのも面白いですね。
ここ最近は変化が多かったですしちょうど良かったです。
それにしても今月は台風が多い。今後も心配です。
台風に関してはまた別記事で書きたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた明日!