こんばんは。
早速ですが気になる台風13号の今後の進路について解説します!
まずは8月7日(火)21時の最新の進路予想図を確認します。
出典:http://www.jma.go.jp/jp/typh/1813l.html(一部加工)
千葉県の一部はすでに強風域(風速15m/s以上)に入ってます。
日が経つにつれて予報も徐々に東にずれてきており、たしか前日の予想では首都圏直撃コースでしたが、関東の東海上をかすめていく進路になりそうですね。
それでも関東や東北の太平洋側では明日以降は大荒れの天気になりそうで、今回は台風のスピードも遅いので、場所によっては丸々2日間影響を受けそうです。
さて、今回の台風に関しては2点心配なことがあります。
①スピードが遅い
②前線を伴っている
①は言わずもがな、影響が長引いてしまいます。
②に関して、まずは天気図を見てみましょう。
出典:http://www.jma.go.jp/jp/g3/(一部加工)
台風とは元々熱帯で発生する低気圧(熱帯低気圧)なので、それ自体が暖かく湿っています。
それに加えて台風の猛烈な南風によって、前線には雨雲の元である暖かくて湿った空気がどんどん送り出されていきます。
そのために、台風と前線がセットになると大雨になりやすいのです。
台風+前線=大雨
単純ながらも非常に恐ろしい方程式です。
過去にもこの組み合わせによって、台風からは遠い場所で大雨が発生するケースはいくらでもあります。
例えば2000年9月の東海豪雨もその典型例です。この時は冠水によってナゴヤドームでのプロ野球の試合が中止になるほどでした。
(参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E8%B1%AA%E9%9B%A8、https://www.jma-net.go.jp/nagoya/hp/bousai/saigai/h1209.html)
もちろん台風本体が近づく関東沿岸などでも注意は必要ですが、それは当然です。
今回のように前線を伴っている場合は、台風が近づく前から大雨になる可能性があることを頭に入れておくことが大事です。
ところで、台風のような熱帯の空気を持ってくるものがいると、雨が降らない地域の中には異常なほど気温が上がる場所が出てくることがよくあります。
いわゆるフェーン現象(参考:http://hp.otenki.com/5041/)が起きやすく、台風周辺の風が山を越した先の地域では気温が40℃近くになることも多々あります。
そして今回、それに当たる地域が東海地方(愛知・岐阜・三重)です。
また暑いのかよ・・・って感じですね。
多治見では今年4度目の40℃超えがあるかもしれませんね。
それともう一つ。
暑い暑い言いながらも、先程の天気図には停滞前線がありましたね。
実はこれ、夏と秋の季節の変わり目に出てくる秋雨前線なんです!
今年は結構早く現れましたね。
その証拠に北海道では最近は割と涼しい気候(最高気温が25℃程度)でした。
原因はオホーツク海(北海道の北東方向)にある高気圧が強まっているからで、まだまだ夏真っ盛りな時期ですから一時的なものだと思われます。
とはいえ季節って着実に進んでいるもんなんだと実感できますね。
余談が長くなりすぎましたが、台風の進路に当たる地域では明日以降厳重に警戒して下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた明日!