注:この記事で紹介している数値等はあくまで過去のデータに基づいたものです。今後も必ずそうなるという保証をするものではありません。
こんばんは。重賞競馬の過去データを紹介・分析するシリーズです。
いままで当たらない競馬予想シリーズでも、Pythonでスクレイピングしたデータを小出ししていました。
それをシリーズ化してしまおう、というものです。
第2弾「単勝1〜3人気(本命)の同時複勝率」
前回は単勝人気別での単勝率・連対率・複勝率を見ていきました。
しかし別々の率を掛け合わせても、例えば1・2番人気が同時に複勝圏内に入る確率(ここでは「同時複勝率」と呼ぶことにします)が求められるわけではない事も同時に分かりました。
今回はそれを直接計算した結果をご紹介します。
とはいえ組合せが膨大なため、まずは単勝1〜3人気、いわゆる本命に絞りたいと思います。
組合せ | レース数 | 同時複勝率(%) | |
---|---|---|---|
A | 1・2・3人気 | 121 | 6.57 |
B | 1・2人気 | 470 | 25.52 |
C | 1・3人気 | 354 | 19.22 |
D | 2・3人気 | 255 | 13.84 |
E | 1人気 | 1097 | 59.55 |
F | 2人気 | 830 | 45.06 |
G | 3人気 | 681 | 36.97 |
※2003年〜2017年に開催された平地重賞(GIII・GII・GI)全1842レースが対象
例えばAの行は1・2・3人気が全て同時に複勝圏内に入った場合です。
またBの行は1・2人気が共に複勝圏内に入った場合で、Aの場合を含みます。
なお、前回の表とは2002年のレースを除いているため、E〜Gの行の率が若干異なります。
さて、この表の数字の印象はいかがでしょうか。
印象はともかく、以下の分析は出来ます。
Bの行から4レースに1回は、1・2人気が同時に複勝に絡んでいることが分かります。
仮に重賞の全レースで、3連複を1・2人気の2頭軸流しで総買い(最大16点)したとすると、当選した場合の払い戻しが購入費用の4倍以上であれば、確率的には回収率100%以上が見込める計算になります。
ただ、1・2人気の絡む3連複馬券は当然オッズが高くなりにくい傾向にあるので、総買いではなくある程度削る(単勝10人気以下を削るなど)必要がありますね。
同様にCの行から、3連複を1・3人気の2頭軸流しで総買い(最大16点)したとすると、当選した場合の払い戻しが購入費用の5倍以上であれば、確率的には回収率100%以上が見込める計算になります。
また表の数値を単純な足し算引き算することで、例えば1・2人気が共に飛ぶ確率も出せます。
すなわち
1・2人気同時複勝圏外率=100ー(E+FーB)=20.90%
というふうに求められます。
(本当は表を作成するために集計したデータから直接求められますが笑)
こうして計算してみると意外に多い気がします。
ついでに1〜3人気が同時に飛ぶ確率は、
1〜3人気同時複勝圏外率=100ー(E+F+GーBーCーD+A)=10.42%
となります。
流石に低くはなりますが、10%はあるんですね、やはり多いと思います。
このようにして普段の競馬予想の一つの参考にして下さい。
最後まで読んでいただきありがとうございます。それではまた次回。