阪神1600m芝外・3歳・馬齢
NHKマイルカップのトライアルレース。
土曜日は雨予報だが、先週ほどは降らないか、それでも稍重想定でそこそこ時計がかかる馬場でも力を出せる馬を選定したい。
1枠1番ノルカソルカ牡3 幸英明56.0kg
新馬戦の相手が強く、惜しくも負けたサトノインプレッサは毎日杯1着、2馬身差離したオーマイダーリンはシンザン記念4着で1着とは0.8秒差だが、直線手前でのごちゃつきは大きい。
逃げてナンボの馬で、前走の中京では終始11.5秒前後のペースで淡々と逃げながら、坂を乗り切った後の減速も0.8秒に留めており、時計もなかなか。
新馬戦は重馬場、前走中京で坂も経験しており、多少の道悪、阪神コースは問題ないだろう。
他に逃げ馬も見当たらないので、楽にハナを取れればマイペースに逃げて粘って馬券内もありうる。
2枠2番デュードヴァン牡3 三浦皇成56.0kg
ダート戦のみ。
3枠3番チュウワノキセキ牡3 浜中俊56.0kg
前走や2走前を見るに、阪神外回りの直線長いコースではスピードが足らず分が悪いものの、阪神内回りでは上がり最速を2戦とも出している。
となると先行して前で粘る競馬が求められるが、スタートやテンはあまり良いとは言えない。
4枠4番トリプルエース牡3 川田将雅56.0kg
前走のファルコンSは+14kgの緩い仕上げとコーナーでの距離損、逆に斤量の恩恵を考慮すると、ラウダシオン比較で完敗とまではいかないか。
2走前の朝日杯FSはオーバーペース、3走前のデイリー杯2歳Sは前が壁と、言い訳はきく負けではある。
前走や小倉2歳Sなど重馬場でも上がりを出せているので道悪は問題なく、それは血統的にもRobertoやMr. Prospectorのクロスからも言える。
Haloのクロスも持っており、ある程度の瞬発力もあってこの相手関係なら。
5枠5番ジュンライトボルト牡3 藤井勘一郎56.0kg
エアグルーヴの特徴である大トビで持続力のある走りを受け継いでいる走りで、基本的には直線の長い良馬場が一番合う。
前走や勝ち上がった未勝利戦がまさにその典型で、逆に朝日杯FSでは内で詰まってしまい持ち味を出し切る前に終わってしまった。
2走前レベルまで重い馬場になると厳しそうだが、やや時計がかかる程度までなら期待しても良い。
5枠6番タイセイビジョン牡3 石橋脩56.0kg
前走の朝日杯FSは展開ハマったグランレイとの比較では軍配上がるも、追い出しで手間取ったプリンスリターンやジュンライトボルトとの差は着差ほどは無い。
京王杯2歳Sや函館2歳Sでは他を圧倒する上がりは出しているし、しかも時計が掛かろうがそうでなかろうが関係無い。
ただ距離的には前走のラップ推移的にも1600はギリギリ限界、道悪でタフになるとラストまで保つかどうか、少なくとも単勝1倍台なら妙味がない。
6枠7番ボンオムトゥック牝3 藤岡佑介54.0kg
前走はスローペースの3F勝負で、番手で上がり最速だが、4コーナー11番手のオーマイダーリンも上がり最速と明らかに展開利による勝利で2走前も同じ。
血統的にはクロフネ産駒にダイワメジャーの血もあり、ギアチェンジよりもハイペースにも強い持続力タイプの急坂巧者のイメージで、3走前の不良馬場での上がり最速がそれに当たるのでは。
今走も道悪になれば血統的に期待できる一頭で、このまま人気しなければ。
6枠8番リインフォース牡3 泉谷楓真56.0kg
7枠9番プリンスリターン牡3 原田和真56.0kg
前走のシンザン記念はサンクテュエールとほぼ差のない、どちらかと言えば外を回したこちらに分が悪いレース。
朝日杯FSこそ外枠でオーバーペースに付き合わず中団に控えたが、ベストはやはりスピードを問われない先行出し抜き。
むしろ追い出しが完全に遅れながら、急坂でもジリジリ伸びていたことを評価できる一戦で、血統的にもパワーがあるタイプ。
7枠10番ギルデッドミラー牝3 岩田望来54.0kg
ゲートがあまり良くなかったサフラン賞ではあったが、コーナーでもしっかり動けていたし、それは京都内回りだった前走も同じ。
中でもサフラン賞の相手は強く、特に阪神JFで2着のマルターズディオサよりも後ろから、外からのマクリでも遜色ない上がり時計。
ただし2走前も3走前も前半が超スローで掛かりっぱなし、打って変わって前走は距離短縮で前半も流れたので快調に走れていた。
血統的には粘り強い中距離馬で、過去の上がり最速が3度の33.9秒のように瞬発力勝負では分が悪いので、暴走一歩手前くらい思い切って先行しても良さそう。
要するに乗り難しい一頭であることは間違いなく、鞍上の力量次第にもなる。
8枠11番ロードベイリーフ牡3 坂井瑠星56.0kg
8枠12番グランレイ牡3 太宰啓介56.0kg
血統的にストライド走法寄りでエンジンの掛かりが遅いタイプ。
3走前の朝日杯FSでは大穴を開けた一方で、2走前のきさらぎ賞ではさっぱりだったのは、道中の流れがそのまま影響した形。
そういう意味では前走は展開向いたレースだったので、ギルデッドミラーには完敗と言っていい。
重馬場だが、かなり時計のかかるわけではなく、恐らくスローの1分35.5秒決着で48.5−47.0、上がりは35秒程度か。
ノルカソルカやボンオムトゥックが予想より人気しているので、トリプルエースやプリンスリターン、ギルデッドミラーは相対的に旨味あり。
タイセイビジョンは前哨戦仕上げも考慮すると、今挙げた3頭とジュンライトボルトが良さそう。
◎4トリプルエース
○10ギルデッドミラー
▲9プリンスリターン
△5ジュンライトボルト
消7ボンオムトゥック
◎複勝と◎一頭軸流しの計4点。
レース振り返り
馬場が稍重まで回復、前半3Fで34.1秒とペースも速くなったことで、34.3秒での決着と予想以上に速いレースになった。
とはいえ前後4Fで45.7−48.6の超ハイペース、上がり3Fは空いた内を上手く付いた6タイセイビジョンで36.2秒とかなりタフな展開。
◎4トリプルエースはラスト1Fまでは何とか粘っていたが、急坂地点で失速、マイルのタフな展開では急坂コースは厳しいか。
▲9プリンスリターンは先行して持ち味の粘り強さを見せたが3着まで。
○10ギルデッドミラーはやはり前半掛かってはいたが好位の外、ラストまでジリジリ伸びた。
その後ろにいた7ボンオムトゥックも持ち味の活きる展開だったが、このメンバー相手に抜けたものでは無かった。
△5ジュンライトボルトは4コーナーで最内を回るもやや詰まり気味、勢いを削がれたのは大きく、流れに乗り切れなかった。
結果的にここではタイセイビジョンが抜けていた。