2020/4/12 GI 桜花賞

阪神1600m芝外・3歳牝・定量

開催が危ぶまれたが何とかやってきたクラシック第一弾。

天気予報によれば朝から一日雨ということで、恐らく稍重から重馬場になりそうで予想が難しくなった。

1枠1番ナイントゥファイブ牝3 松田大作55.0kg

血統的にはRobertoの4×5のクロスがありパワー系ということで、前走のフィリーズレビューはハイペースに逃げるカリオストロを番手で追走する理想的な展開。

走りが硬いので直線長い阪神マイルは適性外だが、道悪であれば逆に可能性が出てくる。

1枠2番チェーンオブラブ牝3 石橋脩55.0kg

ハーツクライにDanzigを合わせているが、Haloのクロスもありどちらかと言うと後ろで脚を余しがちなタイプか。

前走のチューリップ賞はまさにそれで、どっちつかずの位置取りに馬群の中と最悪で、前や外が壁になってスピードにも乗り切れなかった。

2走前のフェアリーSは後ろから勢いをつけられて直線上がり最速で伸びてはいたが、直線短い中山ではあそこまでが限界か。

内枠を引いてしまったので、前がある程度引っ張ることを期待して、後方で脚を溜めて直線での末脚爆発に期待するしか無いか。

2枠3番スマイルカナ牝3 柴田大和55.0kg

前走のチューリップ賞は直線で明らかにキレ負けしており、ディープ産駒ではあるが、瞬発力よりもDanzigの血により機動力や粘り強さが色濃く出ているのだろう。

2走前のフェアリーSがまさにその特性を活かした快勝と言える。

戦績的にも逃げてナンボの馬であり、レシステンシアよりは内枠を引いて逃げるという点においては有利ではあり、また恐らく前内有利の馬場状態の今の阪神なら面白い。

一月になるのは馬体重が少なく、初の斤量55kgの重みをより受けてしまうのが気がかり。

2枠4番サンクテュエール牝3 ルメール55.0kg

前走のシンザン記念はその後アルジャンナを破るコルテジアを4馬身千切って勝っているが、内をロス無く回した馬がほぼほぼ上位に来ていて牡馬相手とはいえ展開はハマっていた。

その前のアルテミスSはリアアメリアにはやられたが、東京の長い直線勝負では流石に分が悪く、前半流れても道悪でも先行して粘りを出せるのがこの馬の強みだろう。

問題はあまりスタートが良くない事で、スマイルカナやマルターズディオサが隣なので前の位置取りを取れるかどうかに一つ懸っている。

3枠5番マルターズディオサ牝3 田辺裕信55.0kg

前走のチューリップ賞は恐らくスローペースを読んで、前に行かないスマイルカナを横目に前に出して番手外、クラヴァシュドールと互角以上の差し比べ。

2走前の阪神JFはレシステンシアに完敗も、終始外を回してたし急坂でクラヴァシュドールに並びかけられてからの粘りが良い。

前走から1ヶ月以内だった未勝利戦とサフラン賞での出遅れは気になるが、普通に出られればスマイルカナを目標に前に付けるだけ。

3枠6番ウーマンズハート牝3 藤岡康太55.0kg

血統的にはクラヴァシュドールとほとんど同じで、前走のチューリップ賞ではそのクラヴァシュドールと上がり時計は同じ、位置取りの差で及ばなかった。

それなりに伸びているので急坂が要因では無いかもしれないが、スロー巧者ならもっと突き抜けても良く物足らなさはあった。

2走前の阪神JFは内有利の中を番手の内で回せたものの、外を回したマルターズディオサやクラヴァシュドールには完敗。

4枠7番ヒルノマリブ牝3 北村友一55.0kg

時計のかかる馬場ならダート系種牡馬ゴールドアリュールの仔ということで、やれる可能性はある。

4枠8番リアアメリア牝3 川田将雅55.0kg

前走の阪神JFは突然経験のないハイペースに、今まで追走で抑えられてきたせいか、スタートでついて行けず、外外を回す羽目になり直線の伸びに欠いた。

そこから直行だがそこはノーザンファーム、抜かりはないだろうし、成長力もあるのでそれも見込める。

ただ道悪でも同じように2走前のアルテミスSのように綺麗に走れるのだろうか。

5枠9番デアリングタクト牝3 松山弘平55.0kg

前走のエルフィンSは外伸び馬場で差し有利の展開だったことを差し引いても、突き抜け方が強く、その後チューリップ賞5着のスマートリアンやフィリーズレビュー1着のエーポスを寄せ付けず。

ただ新馬戦と2戦とも仕掛けが遅く、急坂コースも初でどうか分からない。

道悪は大丈夫そうだが。

5枠10番フィオリキアリ牝3 藤井勘一郎55.0kg

前走のアネモネSは最後方から大外マクリながらラストよく伸びるもわずかに届かなかった。

6枠11番クラヴァシュドール牝3 デムーロ55.0kg

血統的に晩成型のハーツクライにRobertoを合わせ早めの成長や先行力を上げた組み合わせで、新馬戦以降勝ちきれない所もらしさではある。

前走のチューリップ賞はスタート微妙だったが前が空いていたのでインの番手を位置取れた結果、マルターズディオサ相手に惜しくも2着。

2走前の阪神JFは外々を回しながらラストまでジリジリ伸びるもマルターズディオサを差しきれず3着。

6枠12番インターミッション牝3 石川裕紀人55.0kg

前走のアネモネSは小箱の中山で機動力を活かした競馬で、直線が長ければフィオリキアリにやられていただろう。

7枠13番マジックキャッスル牝3 浜中俊55.0kg

前走のクイーンCは上がり3F最速の33.4秒だが、時計が1分34秒丁度なので、スローからほぼほぼ直線だけの競馬とも言える。

その前のファンタジーSでも上がり最速を出せているので、特徴のピッチ走法から急坂でも道悪でも問題なく上がりは使えそう。

ミヤマザクラとの逆転は難しそうだが、レシステンシアやマルターズディオサに対しては、道悪になればあり得るのでは。

7枠14番ミヤマザクラ牝3 福永祐一55.0kg

前走のクイーンCはハナから離れた番手で、ほぼ逃げの競馬、自身で恐らく47.7−46.3程度とスロー、展開的にはハマった形。

とはいえ初の左回りに400mの短縮だった中での勝利は大きく、道悪になればタフさが活かしやすくなる。

その前の京都2歳Sでも牡馬のマイラプソディ相手に0.3秒差と強く、タフさは証明済み。

7枠15番ヤマカツマーメイド牝3 池添謙一55.0kg

血統的にはロードカナロアにRobertoを混ぜた組み合わせで、ピッチ走法の短距離志向になる。

前走のフィリーズレビューの4コーナーからの抜け出し方はまさにそれで、2走前の阪神JFを見ても思いの外やれたとは思うが、基本的にマイルは長いか。

8枠16番ケープコッド牝3 岩田望来55.0kg

ダイワメジャー産駒なので基本的には先行粘りタイプのため、前走のフィリーズレビューは内有利も相まって位置取りは最悪。

2走前の中山では前が空いていた為であり、新馬戦からの3走は3番手以内。

道悪は問題ないが、一つ外の枠にレシステンシアがいるこの枠では、先行するにしても終始外々を回されて流石に厳しいか。

8枠17番レシステンシア牝3 武豊55.0kg

血統的にダイワメジャー×欧州血統(Sadler’s Wells)の特徴である先行力+粘り強さを体現した典型的な馬。

前走のチューリップ賞は前哨戦で試しだったとは思うが、良いスタートからそのままゆったり逃げた結果、11.3 – 10.9 – 11.8の上がり3F勝負となりキレ負け。

やはり2走前の阪神JFのようにハイペースに逃げて後続の脚を削ぐ競馬がベストだが、今走はスマイルカナがおりしかも外枠。

行かざるを得ないがハナを取り切れるかは微妙で、場合によっては超ハイペースになってしまう恐れも。

8枠18番エーポス牝3 岩田康誠55.0kg

前走のフィリーズレビューは父ジャスタウェイに似てハイペース巧者の素質が出たかのような、ラストまで落ちない粘りの伸び。

ただその前のエルフィンSの京都マイルでは、ハイペースの番手ながら粘りきれず、デアリングタクトの圧倒的な末脚に完敗。

やはり前走のレベルを疑問視すべきか。


どれほど雨が降ってどれほどの馬場になるか本当は当日確認したい所。

(事後書き込み)

なかなか雨が強く降っているので、勝ち時計は94.5秒程度、レシステンシアかスマイルカナが割とハイペースに逃げると予想。

前後4Fで46.5−48.0、後ろからなら上がり3F34秒後半の脚は必要。

レシステンシアは阪神JFでの実績もあるし、番手でも良いタイプなので前で残る可能性は秘めている。

他は好位差しを狙っていきたい。

デアリングタクトは急坂コースでの不安も加味して。

◎14ミヤマザクラ

○17レシステンシア

▲4サンクテュエール

△5マルターズディオサ

△13マジックキャッスル

消9デアリングタクト

◎複勝とワイド◎一頭軸流し計5点。

レース振り返り

予想以上に馬場が重く、しかも前半46.5秒のペースまでは良いとして、そこから11.5 – 11.7 – 12.6 – 13.8と中緩みせず、究極にタフなレースに。

こういうレースは特殊ではあるので、上位に来た馬は素直に評価すべきだが、下位に沈んだ馬の評価を一律で下げるべきではなく、度外視したほうが良い。

例えばリアアメリアは東京の高速馬場に戻れば力は発揮できるだろう。

但し相当タフなレースをしてしまったので、ダメージが残っていないか心配。

上位4頭と印を付けた馬に絞って見ていこう。

勝ったデアリングタクトは一頭だけ抜けた上がりで最速36.6秒、差し馬が苦労する中で唯一前を差し切った。

道中は内で折り合い、直線では急坂も苦にすること無く安定した末脚を見せた。

○17レシステンシアや3スマイルカナは本来の持ち味を活かした競馬で、特にスマイルカナは馬体重が心許ない中でよく粘った。

2頭とも理想的な競馬をしたと思うので、相手が悪かったとしか言いようがなく、相対的にデアリングタクトの強さを際立たせている。

11クラヴァシュドールは馬場的に最内は怪しかったと思うが、上がり2番めとよく伸びていた。

◎14ミヤマザクラと比較しても、直線前半は速くデアリングタクトと遜色ない走りだった。

一時はクラヴァシュドールに1馬身以上は離されたと思われるミヤマザクラはラストまでジリジリとと伸びていたので、マイルは少々短かったか。

▲4サンクテュエールはスタートが良く悪くない位置取りは取れたと思うが、流石にここまでタフな馬場では、粘り切るには後ろ過ぎた。

とはいえそれより前の位置を取れた△5マルターズディオサがジリジリと下がっていったように、共に馬場的にも展開的にも厳しかっただろう。

△13マジックキャッスルは上がりも使えず、ミヤマザクラはともかくマルターズディオサやレシステンシアとの逆転も全く叶わず。

急坂手前までは伸びていたようにも見えたので、馬場の問題もあるだろうが、急坂が厳しかった可能性もある。

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