2019/12/8 GI 阪神ジュベナイルフィリーズ

阪神1600m芝外・2歳牝馬・定量54.0kg

今週は他の重賞がハンデ戦のGIII中日新聞社とダート戦のGIIIカペラSなので、このレースのみをじっくり予想します。

ダートからの転向初戦サノハニーを除く出馬登録している18頭のうちで、2頭以上出走したレースと結果は以下の通り(日付が古い順)。

2019/7/14 中京1400重 新馬戦(牝) 1:23.7 クリアサウンド

ヤマカツマーメイド3人気7着(1.3)・ヒメサマ9人気9着(1.4)

2019/8/3 新潟1600外良 新馬戦(牝) 1:36.2 ウーマンズハート

ウーマンズハート3人気1着(−0.6)・マルターズディオサ2人気2着(0.6)

2019/8/23 新潟1600外良 GIII新潟2歳S 1:35.0 ウーマンズハート

ウーマンズハート1人気1着(−0.1)・エレナアヴァンティ5人気5着(1.2)

2019/10/9 東京1600良 GIIIサウジアラビアRC 1:32.7 サリオス

クラヴァシュドール2人気2着(0.2)・ジェラペッシュ6人気4着(1.2)

2019/10/26 東京1600良 GIIIアルテミスS(牝) 1:34.3 リアアメリア

リアアメリア1人気1着(−0.1)・オータムレッド6人気5着(0.6)・ルーチェデラヴィタ4人気6着(0.7)

2019/11/2 京都1400外良 GIIIファンタジーS(牝) 1:20.7 レシステンシア

レシステンシア6人気1着(−0.2)・ヤマカツマーメイド3人気4着(0.5)・エレナアヴァンティ9人気15着(2.8)

2019/11/17 京都1400外良 1勝クラス秋明菊賞 1:22.9 エグレムニ

カワキタアジン2人気5着(0.1)・ヒメサマ7人気11着(1.1)


新馬戦あるいは未勝利戦の次戦勝ち上がり率を調べる(ダートでの勝ち上がりは除く)。

1枠1番ヤマカツマーメイド牝2 武豊54.0kg

(1.3)1400新馬戦次戦勝ち上がり率:2/10(9着・12着)※3・7着馬(自身)は2走後・1着馬クリアサウンドは新潟2歳S4着・ファンタジーS3着

(0.0)1500未勝利戦次戦勝ち上がり率:2/10(自身2着・7着)※1着馬アブソルティスモはサウジアラビアRC3着

(−0.1)1500未勝利戦(2戦目)次戦勝ち上がり率:1/3(2着)※2着馬ベッラヴォルタはファンタジーS9着

単純な比較だが、ファンタジーSの1着馬レシステンシアよりもマルターズディオサを取るわけで、それよりも人気しているなら切りたい一頭。

クリアサウンドとの比較でも、ファンタジーSで差は縮まれど逆転できていないし、未勝利戦のアブソルティスモとの比較でも直線短い札幌で差されては。

1枠2番カワキタアジン牝2 鮫島克駿54.0kg

(0.6)1200新馬戦次戦勝ち上がり率:1/11(自身2着)※3着馬は2走後・1着馬ヒルノマリブはファンタジーS5着

(−0.6)1200未勝利戦次戦勝ち上がり率:1/9(6着)

どのレースも確かに上がりは見せているが、決定的なものではないし、あと1F伸びても差せない程度。

距離が伸びれば追走は楽になるが、ファンタジーSで苦戦したヒルノマリブやケープコッドとの比較で考えると実力で劣る。

2枠3番ウーマンズハート牝2 ビュイック54.0kg

(−0.6)1600新馬戦次戦勝ち上がり率:3/12(2・3・6着)

新馬戦2着馬のマルターズディオサはサフラン賞でファンタジーS2着のマジックキャッスルや新潟2歳SとアルテミスSで3着のビッククインバイオを破っている。

マルターズディオサも良い末脚は持っているが、それをダントツの上がりで差して3馬身差以上離しているわけで、当然強い。

過去2走共に入りが緩く時計が出てないレースで、前半から流れてどうかだが、特にゲートが悪いわけでは無いし高速馬場の阪神ならそう問題にはしないかな。

2枠4番レシステンシア牝2 北村友一54.0kg

(−0.2)1400新馬戦次戦勝ち上がり率:0/11

新馬戦は現実的な馬場だった秋の京都の稍重馬で、淡々としたペースのレースだったが時計は遅め、上がり時計の差が小さいレース。

前走のファンタジーSはエレナアヴァンティが飛ばしてハイペースだったが、番手から上がり3位で粘り勝ちで悪くはない。

ただ最後伸びてきた2着馬のマジックキャッスルが、前走の中山1600mサフラン賞でマルターズディオサに着差以上にやられている印象で、1600mならレシステンシアよりもマルターズディオサが上かな。

3枠5番ボンボヤージ牝2 岩田望来54.0kg

(1.6)1400新馬戦次戦勝ち上がり率:2/9(自身9着・5着)

(−0.2)1200未勝利戦次戦勝ち上がり率:1/4(3着)

新馬戦は直線で外によれてしまってほとんど競馬をしていなかった一方で、前走はほぼ最後方から大外をぶん回して差し切り。

距離延長は問題ないし、恐らく左より右回りで加速も器用ではないので阪神外回りは合っている。

個人的には底を見せていない面白い一頭だと思うが、今回は斤量+2kgというのもあり、オータムレッドの方を大穴で押したい。

3枠6番クリスティ牝2 福永祐一54.0kg

(0.2)1600新馬戦次戦勝ち上がり率:2/9(自身2着・6着)※7着馬は2走後・1着馬マイネルグリットは小倉2歳S1着・京王杯2歳S9着

(−0.5)1800未勝利戦次戦勝ち上がり率:0/6

新馬戦で敗れたマイネルグリットが京王杯2歳Sでスピード負けしていたことからも、重馬場でのタフさでやられたもの。

特に前走は少頭数にもかかわらず前が詰まってしまい、残り2、300mからの加速だったが、勝ち馬の牡馬ワーケアに劣らずの末脚。

新馬戦も前走も前半で掛かっていたのは気になるが、1600mに短縮でワンターンのコースなら問題ない。

4枠7番ロータスランド牝2 藤岡康太54.0kg

(−0.3)1600新馬戦次戦勝ち上がり率:0/12※6着馬は2走後

新馬戦は上がり幅の小さい前残り案件でしかも相手に恵まれた。

馬場が渋るならともかく、新馬戦でもそうだが高速馬場では良い脚は一瞬。

4枠8番オータムレッド牝2 松山弘平54.0kg

(−0.0)1200新馬戦次戦勝ち上がり率:1/8(2着)※6着馬は5走後・2着馬ビアンフェは函館2歳S1着・京王杯2歳S2着

新馬戦で1200mとはいえ、牡馬のビアンフェを正攻法で外からマクッている強さはある。

前走のアルテミスSもそうだが、加速の反応はイマイチなので4コーナーから下り坂の阪神外回りは都合のいい舞台。

高速馬場ではスピードや末脚で足りない可能性もあるが、大穴候補の一頭として考えたい。

5枠9番マルターズディオサ牝2 田辺裕信54.0kg

(0.6)1600新馬戦次戦勝ち上がり率:3/9(自身2着・3・6着)※1着馬ウーマンズハートは新潟2歳S1着

(−0.1)1600未勝利戦次戦勝ち上がり率:1/17(3着)

ウーマンズハートには新馬戦でスピード持続という点で千切られたものの、サフラン賞ではマジックキャッスルを正攻法で差し切った。

その点からもゴール前に急坂のある阪神は向いているし、高速馬場である程度のトップスピードを出せるのも実証済み。

レシステンシアよりも人気しないのならコチラを抑えたい。

5枠10番クラヴァシュドール牝2 藤岡佑介54.0kg

(−0.2)1600新馬戦次戦勝ち上がり率:0/8※3着馬は2走後

新馬戦は単純な3F戦で、4コーナーや直線でやや包まれて加速しづらい状況の中でも最後の1Fで突き抜けたので、本来ならもっと抜けていた。

そして前走のサウジアラビアRCでは牡馬のサリオスと共に上がり最速33.1秒と他の馬たちとは抜けたスピードで2着。

2走共に登り坂を苦にしない加速性能を見せたところからも、舞台適正は申し分ない。

6枠11番ルーチェデラヴィタ牝2 池添謙一54.0kg

(−0.3)1600新馬戦次戦勝ち上がり率:1/7(2着)※2着馬ヒシタイザンは京都2歳S6着

前走のアルテミスSはリアアメリアが圧倒的で、他の馬は実は4コーナーでの位置取りの差がでてしまっての6着なので、そこまで悲観する必要はない。

ただオータムレッドと比較すると、登り坂でのギアチェンジ性能に勝り一時抜いたものの、持続力で差し返されてしまった。

ゴール前に急坂のある阪神ではオータムレッドより人気するならば消しておきたい一頭になる。

6枠12番ヒメサマ牝2 川須栄彦54.0kg

(1.4)1400新馬戦次戦勝ち上がり率:2/10(自身9着・12着)※3・7着馬は2走後・1着馬クリアサウンドは新潟2歳S4着・ファンタジーS3着・7着馬ヤマカツマーメイドはファンタジーS4着

(−0.2)1200未勝利戦次戦勝ち上がり率:0/4

新馬戦はそこそこハイレベルだったが普通に敗れ、未勝利戦は少頭数で逆に相手に恵まれた。

7枠13番ジェラペッシュ牝2 幸英明54.0kg

(0.2)1800新馬戦次戦勝ち上がり率:2/14(自身2着・3着)※3着馬オムニプレゼンスはアルテミスS8着

(−0.2)1800未勝利戦次戦勝ち上がり率:2/13(2・5着)※3着馬は2走後

前々走のサウジアラビアRCで流石に上位二頭には劣ったが、1600mだとテンがあまり良くないので追走で脚を使ってしまったのだろう。

前走を見てもテンが微妙だったが中盤はやや緩んだので直線は伸びてきたが、加速の反応もイマイチ。

7枠14番スウィートメリナ牝2 和田竜二54.0kg

(0.2)1200新馬戦次戦勝ち上がり率:0/11※自身4着

(0.3)1400未勝利戦次戦勝ち上がり率:1/15(自身3着)

(−0.0)1400未勝利戦(2戦目)次戦勝ち上がり率:1/8(3着)

勝ち上がり率を見ても戦ってきた相手が明らかに弱い。

8枠15番リアアメリア牝2 川田将雅54.0kg

(−1.3)1600新馬戦次戦勝ち上がり率:1/5(4着)※3着馬ラヴォアドゥースは2走後・ファンタジーS11着・4着馬テーオーマルクスは小倉2歳S6着

新馬戦は文字通り圧勝、競馬を覚えながら楽勝した感じで、ただこのレースだけでは何とも言えなかったわけだが、結果として前走のアルテミスSも強かった。

2着馬のサンクトュエールも3着馬のビッククインバイオも相手にとって不足は無かったはずだが、スローの府中高速馬場で前残り有利な展開を圧倒的な末脚で差し切った。

ビッククインバイオを指標にして、新潟2歳Sでのウーマンズハートとの比較では時計的にリアアメリアだが、あとは3戦目で気性面や多頭数がどう出るか。

8枠16番エレナアヴァンティ牝2 岩田康誠54.0kg

(−0.3)1200新馬戦次戦勝ち上がり率:2/15(2・3着)※9着馬カップッチョは2走後・札幌2歳S9着・サウジアラビアRC7着・京王杯2歳S6着

前走のファンタジーSは明らかなオーバーペースで度外視しても良いかもしれないが、新潟2歳Sで明らかにトップスピードの持続不足を露呈した。

好位に控えた競馬をした時にどれだけやれるかは分からないものの、穴として狙うなら他の馬かな。


単純に、新馬戦の相手の次戦以降の勝ち上がり頭数からレシステンシアの実力を疑い、ファンタジーSの出走馬を軽視。

レシステンシア自身はあのハイペースの中で前残りと強さは見せたとは思うが、最後伸びてきたマジックキャッスル以外は1600への距離延長の恩恵は無い。

よってヤマカツマーメイド、エレナアヴァンティ、またヤマカツマーメイドとの比較でヒメサマは消し。

5着馬ヒルノマリブや6着馬ケープコッドとの比較でカワキタアジンも消し。

レシステンシア自身はマルターズディオサよりも人気してしまうなら消し。

その他に、新馬戦の勝ち上がり率の悪いロータスランド、メデタシメデタシ、スウィートメリナを消し。

さらにクラヴァシュドールも消しの対象にはなるが、あれは本来ならもっと突き抜けていたと考える。

ただしサウジアラビアRCでの比較でジェラペッシュは消し。


上位3頭のリアアメリア、ウーマンズハート、クラヴァシュドールが抜けているように見えるものの、各馬に不安要素もなくはない。

その中でクリスティやマルターズディオサ、オータムレッド、オッズによってはレシステンシアやルーチェデラヴィタ、ボンボヤージも含めた6頭が相対的に軽視されている。

あとは枠次第で穴は決めよう。


前日のレース結果を見ると、極端な高速馬場では無さそう。

特に前残りも差しも決まっていて、内も外もそれほど馬場差は無さそう。

やはりラスト3Fのスピード勝負になってしまうだろうし、上位3頭が順当に馬券内に来るだろう。

ただしその中で不安要素とオッズを踏まえると、クラヴァシュドールが一番期待が持てる。

過去のレースでも、上位2頭と比べて速いレース経験をしているし、その中で牡馬と上がり最速を出せている強みは見逃せない。

リアアメリアは掛かりぐせと過去2レースのスローさ、ウーマンズハートは過去2レースとも展開が極端過ぎて、共にレース展開の不安はある。

とはいえ上位3頭での高いレベルでの比較の話ではあるが。

この3頭に展開次第で割って入れると思うのは、クリスティ、マルターズディオサの2頭。

過去に決して低くないレベルのレース内で、上がり上位で33秒台を出せている。

ということで印と買い目は以下の通り。

◎10クラヴァシュドール

◯15リアアメリア

▲3ウーマンズハート

△6クリスティ

△9マルターズディオサ

3連単◎↔◯→▲△、3連単◎◯→▲→◎◯の計8点で勝負。

レース振り返り

過去の傾向というのは、本当に意味のないことなのだと分かる見本のようなレース展開。

4レシステンシアのスタートが良く、強気に攻めた結果、12.2 – 10.5 – 11.0 – 11.8 – 12.0 – 11.2 – 11.5 – 12.5、前後4Fで45.5−47.2のハイペースレコード決着。

牝馬限定戦でしかも阪神マイルではかなり珍しいものの、4レシステンシアは前走のファンタジーSでハイペースでの強さを見せていたので無くはなかった。

読みとしては距離延長は厳しいイメージで入っていたので、素直に完敗。

まあ当然4レシステンシアはこの流れで抜けていたわけだが、今日のレースの中で負けはしたが強かったと思うのは3頭。

◎10クラヴァシュドール、◯15リアアメリア、△9マルターズディオサ。

最速ラップ11.2秒を刻んだ4コーナーで外を回しながらも35秒台の上がりを出したのはこの3頭のみ。

個人的には△9マルターズディオサをしっかり抑えたのは大きい、ただし強くは推せなかったところに勝負弱さを感じるが。

ともかく上記3頭は展開的に厳しかった中でも力を出せたということで、総合力の高さは示した。

△9マルターズディオサは前残りの恩恵もあったとは思うが、それでも内を攻めた▲4ウーマンズハートを2馬身差以上離しての2着は立派。

◎10クラヴァシュドールもハイペースの中でもう一脚使えたし、◯15リアアメリアも最後方、外々から距離損ありながらもジリジリと伸びてきた。

少なくとも最内をロス無く回せた他の1・2枠の馬よりは強い競馬をしたと感じるので、今後この3頭は注目していきたい。

一方で▲4ウーマンズハートは上記3頭と比べると物足りない結果だったと思う。

ある意味スローの瞬発力勝負では抜けているからこそ、とも捉えられるかもしれない。

△6クリスティにとっては展開がタフ過ぎて厳しかったし、▲4ウーマンズハートもそうだが、一周コースや2000m以上の方が適正かな。

しかし馬券の買い方が下手くそな感じが続いていてもどかしい。

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