2019/10/27 GI 天皇賞(秋)

東京2000m芝・3歳以上・定量牡58.0kg牝56.0kg(3歳馬は−2.0kg)

今年はGI馬が10頭も集結してかなり混戦模様。

特に4歳牝馬アーモンドアイと3歳牡馬サートゥルナーリアに注目が集まる。

東京らしく、上がり最速馬はほとんど連帯している。

ただしレース展開は、極端な3F瞬発力戦の時とコーナーからの長い仕掛けでややロンスパ戦の時に分かれる。

キセキなど強い馬は逃げても残れるが、基本的に好位勢が強い。

1枠1番カデナ牡5 藤岡佑介58.0kg

スローの流れの中で後ろに控えて脚を溜めて、瞬間的なキレは無いが5Fくらいは11.5秒程度を持続できる。

近走は展開がハマっても1着には届いていないことからも、今回は厳しい。

1枠2番アーモンドアイ牝4 C.ルメール56.0kg

前走の安田記念がスタート時に不利を受けながら、超高速馬場の府中、6着以上で後ろから差してきた馬はアーモンドアイのみと、あまりにも規格外の走りで負けて強しとはまさにこのこと。

逆にジャパンCは、同じく超高速馬場の府中、坂を登りきるまではキセキを捉えきれず、ラスト1Fは12.0秒とそれなりに落ちているので、正直斤量と枠の恩恵は小さくなかった。

総合的に能力が高いのでやれてしまうが、1600mはやや短く2400mはやや長いように思える、つまり今回の2000mはベストの距離。

強いて言うなら、仕掛けが遅れて極端な瞬発力戦になった場合がやや不安。

2枠3番ケイアイノーテック牡4 幸英明58.0kg

前走の毎日王冠では最内枠を先行するも失速、そこからの距離延長でしかもアエロリットが引っ張るペースなら変わらず厳しい。

後ろからだとしても、高速馬場では届かないパターンだろう。

2枠4番スワーヴリチャード牡5 横山典弘58.0kg

去年の天皇賞秋はあのキセキが引っ張る程よいスローペースで出遅れてしまってはどうしようもなかった。

今年の宝塚記念や昨年のジャパンCでもキセキに敗れはしたものの、スピードの持続はレベルが高い。

それはダービーでのレイデオロ、有馬記念でのシュヴァルグランに肉薄してることからも伺える。

時々スタート出負けしてしまうのが気になるが、出られれば十分チャンスあり。

3枠5番アエロリット牝5 戸崎圭太56.0kg

ここ2走、上手くペースを分散させて後ろの馬に脚を使わせながら逃げ粘る競馬で、勝ちきれてはいないものの、府中との相性の良さが伺える。

ただし今回は2000mなので、必ずどこかで緩めないと最後まで保たないが、緩めすぎると後ろに取り入る隙を与えてしまう。

恐らくハナを取ってくるアエロリットが、どの程度後続を引き離し、どのタイミングで仕掛けていくのか次第で、瞬発力勝負にもなれば、ロンスパ勝負にもなる、非常に読みづらい。

ただどちらにせよ、アエロリットが複勝圏内に入るには枠や展開、馬場や鞍上にかなり依存するとは思うが、理想は昨年の毎日王冠のような競馬だろう。

3枠6番ユーキャンスマイル牡4 岩田康誠58.0kg

前走の新潟記念のレベルは疑わしいし、後ろからとなったが中緩みとコーナーの立ち回りで上手く前に出られてスペースも広々。

昨年の菊花賞のようにギアチェンジは上手いものの、高いレベルでスピードをどれほど持続できるかは、相手関係を考えると難しい。

4枠7番スティッフェリオ牡5 丸山元気58.0kg

前走は中山にしては高速馬場で前半1000mは61.8秒とスローに落とし、ラスト5Fを12.2 – 11.8 – 11.2 – 11.0 – 11.8のラップで上手くコーナー加速して逃げ切った。

展開がハマったわけで実際はトップスピードが武器では無いので、基本は前めの内で後続の脚を使わせる競馬が理想だが、直線の長い東京でどうか。

4枠8番マカヒキ牡6 武豊58.0kg

凱旋門賞からの帰国後、古馬相手のGIでは出負けして後ろからになり、脚を溜めてマクリにかかるも届かず、という競馬が多い。

先週のニシノデイジーやエタリオウのようなイメージしか持てない。

5枠9番ダノンプレミアム牡4 川田将雅58.0kg

基本的にサートゥルナーリアと同タイプだと思うが、ダノンプレミアムの方がスタートやテンは良く二番手に付けて自分で展開を作りやすい。

負けた安田記念はスタートの不利、ダービーは進路が開かずで敗因が明確。

ただ安田記念であまりにも直線の反応が悪かったので、中緩みの無い前半から流れたペースになると厳しいのかもしれない。

その点に限っては、サートゥルナーリアにやや劣る印象はあるがギアチェンジの質はダノンプレミアムにやや軍配が上がる印象。

5枠10番サートゥルナーリア牡3 スミヨン56.0kg

前走の神戸新聞杯やホープフルSが分かりやすく、一瞬の加減速の上手さや反応の良さが光る。

ダービーでは出遅れと最速地点で大外を回され厳しく、流石に脚が最後まで保たなかったものの、今回はその時よりも400m短い。

仕掛けを我慢して直線一気に抜け出すような競馬が理想だが、仕掛けが早めの競馬になった時に前にいなければ難しい。

それでも後ろからねじ伏せられるほどの馬ならダービーでもっとやれているはずで、思いの外盤石では無いと思っている。

6枠11番ゴーフォザサミット牡4 北村宏司58.0kg

ダノンプレミアムを当てにして先行したいところだが、アエロリットの流れでは後半が厳しい。

6枠12番ドレッドノータス セ6 坂井瑠星58.0kg

時計のかかる馬場では好走するも、高速馬場ではスピードに難がある。

7枠13番ランフォザローゼス牡3 M.デムーロ56.0kg

前走の毎日王冠は思いの外やれていたものの、高速馬場ではやはりスピード不足。

7枠14番ワグネリアン牡4 福永祐一58.0kg

コーナーで徐々に加速し、直線でのトップスピード持続で差す競馬で、昨年のダービーや神戸新聞杯などを勝っている。

敗れた皐月賞は内の馬場が悪く、外に位置取りした時に後ろに下がり過ぎスローペースになったことで、3、4コーナーでかなり大外をぶん回す羽目になり厳しかった。

その意味で今年の大阪杯は、内有利の馬場で我慢して内を回して直線伸ばせたのは好印象。

前走の札幌記念で伸びがいまいちだったのは、中山含め小箱もしくはタフな馬場が苦手かもしれない意味で、瞬発力勝負にならなければ府中は合っている。

8枠15番ウインブライト牡5 松岡正海58.0kg

結局中山で強敵相手でも好走できるのは、小回りコーナーでの加速性能が究極に高いためで、その意味ではアルアインよりも上。

前走のオールカマーはラスト4Fのラップ推移が11.8 – 11.2 – 11.0 – 11.8と中山にしてはかなり早めのラップを求められ沈んだ。

8枠16番アルアイン牡5 北村友一58.0kg

基本的にテンが良いので、どのレースどの展開でも大崩れはしない印象。

一番の好走パターンは、勝ちきった今年の大阪杯や一昨年の皐月賞のように、内回りコースの内を我慢して回してスッと抜ける感じ。

トップスピードやギアチェンジ、正攻法での競馬でも掲示板内には来るものの、レベルが高いと厳しくはなる。

昨年の天皇賞秋もよくやっていたとは思うが、直線の長い府中だとなかなか展開は向かない。

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前日の時点で馬場は割と高速だったので、日曜には普通に軽い馬場になっているはず。

俄然アエロリットやアーモンドアイ向きの馬場に。

要するに4コーナーから仕掛けのあるスピード持続戦になるだろうから、印を打つ馬はほとんど決まっている。

2アーモンドアイ、4スワーヴリチャード、5アエロリット、14ワグネリアンの4頭。

9ダノンプレミアムは1600mならともかく2000mで先行して流れた展開だと厳しいイメージ。

10サートゥルナーリアは位置取り次第ではあるが妙味が無いし抑えるか微妙。

あとは2アーモンドアイを入れると馬券的に・・・なので買い方を悩む。

事後ですが結局以下の通りの印と買い目。

◎2アーモンドアイ

◯4スワーヴリチャード

▲5アエロリット

△10サートゥルナーリア

△14ワグネリアン

結局アーモンドアイ本命にして3連単◎1着固定流し計12点。

レース振り返り

レースラップは12.8 – 11.4 – 11.5 – 11.6 – 11.7 – 11.6 – 11.3 – 11.1 – 11.3 – 11.9と、まさに高速馬場での▲5アエロリットのペース。

59.0−57.2とややスローに寄ったものの、ほぼ完璧に近いこのペースでしっかり差し切った◎2アーモンドアイは別格だった。

以降は結果論だが、こういう前残りの展開になれば、元々テンの良い9ダノンプレミアムが自力で残る可能性の方が△10サートゥルナーリアより高かった。

スローに寄ったとはいえ予想以上に粘れていたし、しかし最後は▲5アエロリットに差し返されそうだったことからも、やはりベストは1600mだと。

逆に△10サートゥルナーリアは気性面もあり、前半で脚を使ってズルズル後退してしまった。

毎日王冠でのアエロリットの比較で、斤量差を考えるとダノンキングリーとアエロリットは着差ほどの差は無かった。

そのダノンキングリーに、流れたダービーでやられているサートゥルナーリアと考えれば、少なくとも過剰人気だとは認識できたかもしれない。

ただしダービー然りだが、サートゥルナーリアは今回のような展開では高いレベルでは劣るだけで、それでも6着に粘っていることを評価したい。

そのサートゥルナーリアにすら負けた◯4スワーヴリチャードは懸念していたスタートが悪く、前にいけずに◎2アーモンドアイの後ろに。

コーナーでは最内をロス無く回るも最後伸び悩んだところを見るに、やはりトップスピードよりもとにかく持続、この展開での2000mは短かったかもしれない。

6ユーキャンスマイル含め△14ワグネリアンらは後ろから良い脚で上がってきたし、あわやだったとは思うが、このペースなら後ろで溜めていれば。

共にコーナーではそれほどロスは無かったし、とはいえ2400mなら、とは思う。

逆に最初からずっとコーナーも含めて大外を回された16アルアインはあれではどうしようもなく、かわいそうだった。

次右回りや内回りコースに内めの枠で出走したら確実に狙いたい。

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